レンブラントと和紙
掛軸屋.netの秋吉です。
先日、新聞で17世紀のオランダを代表する画家、レンブラントの版画作品に
越前和紙が使用されているかどうか、福井県が調査に乗り出したとの記事が載っていました。
レンブラントといえば、「光の画家」「光の魔術師」とも呼ばれた画家で、
ネットのフリー百科事典「ウィキペディア」には、
「作品の一点(複数の点)に暗闇に鋭く差し込むような光線が当てられ、その部分を強調すると同時に暗闇の部分を逆に強調する手法が特徴である。そのため光の画家と呼ばれることもある。生き生きとしたドラマチックな描写が見るものを画面に引き込むかのような魅力がある。」
とあり、西洋美術史に残る偉大な画家です。
一方、越前和紙は、福井県の嶺北地方で製造される和紙で、
江戸時代には「紙の王」と評されたこともある、全国に知られる福井県の特産品です。
レンブラントはアジアで製造された東洋紙を使用していたことは
以前から知られていましたが、「和紙」かどうかまでは不明のままでした。
今回、和紙に使用される雁皮(がんぴ)がレンブラントの作品に使われていることが
確認されたため、和紙である可能性が高まり、本格的な調査を開始したということです。
掛軸にも和紙が多く使われます。
皆様からお預かりする作品のほとんどが和紙です。
書、絵画作品共に白い画仙紙が多く使用されていますが、
中には、赤や紫、緑などの色のついた和紙を使用される方もみえます。
色のある和紙に書かれた書や絵は、ひときわ目を引き、
同じ作品でも全く違った印象になります。
和紙に多く使われる原料に楮(こうぞ)や雁皮、三椏(みつまた)などがありますが、
含まれる量で様々な風合いになり、原料本来の生成り色や薄茶色の和紙に描くと
いっそう趣のある作品になります。同じ和紙でもいろいろ表情があるものです。
レンブラントが和紙を使用したのは
こうした和紙の魅力を感じていたのかな、とふと思いました。
————————————————————
掛軸屋.net
http://www.kakejikuya.net/
先日、新聞で17世紀のオランダを代表する画家、レンブラントの版画作品に
越前和紙が使用されているかどうか、福井県が調査に乗り出したとの記事が載っていました。
レンブラントといえば、「光の画家」「光の魔術師」とも呼ばれた画家で、
ネットのフリー百科事典「ウィキペディア」には、
「作品の一点(複数の点)に暗闇に鋭く差し込むような光線が当てられ、その部分を強調すると同時に暗闇の部分を逆に強調する手法が特徴である。そのため光の画家と呼ばれることもある。生き生きとしたドラマチックな描写が見るものを画面に引き込むかのような魅力がある。」
とあり、西洋美術史に残る偉大な画家です。
一方、越前和紙は、福井県の嶺北地方で製造される和紙で、
江戸時代には「紙の王」と評されたこともある、全国に知られる福井県の特産品です。
レンブラントはアジアで製造された東洋紙を使用していたことは
以前から知られていましたが、「和紙」かどうかまでは不明のままでした。
今回、和紙に使用される雁皮(がんぴ)がレンブラントの作品に使われていることが
確認されたため、和紙である可能性が高まり、本格的な調査を開始したということです。
掛軸にも和紙が多く使われます。
皆様からお預かりする作品のほとんどが和紙です。
書、絵画作品共に白い画仙紙が多く使用されていますが、
中には、赤や紫、緑などの色のついた和紙を使用される方もみえます。
色のある和紙に書かれた書や絵は、ひときわ目を引き、
同じ作品でも全く違った印象になります。
和紙に多く使われる原料に楮(こうぞ)や雁皮、三椏(みつまた)などがありますが、
含まれる量で様々な風合いになり、原料本来の生成り色や薄茶色の和紙に描くと
いっそう趣のある作品になります。同じ和紙でもいろいろ表情があるものです。
レンブラントが和紙を使用したのは
こうした和紙の魅力を感じていたのかな、とふと思いました。
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