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落語

掛軸屋.netの秋吉です。

当工房のある東海地方では早々と梅雨が明けました。
例年より早く夏がやってきたわけですが、この暑さに負けずがんばっていこうと思います。
今回は私の趣味の一つ、落語のお話をいたします。
先日、古典落語の「抜け雀」というお話のCDを聞いていましたら、
「経師屋」と「狩野派の絵師」がお話の中に出てきました。

「経師屋」は現代では表具師と同じ意味で使われますが、古くは経典の書写を行う写経生を指す言葉でした。
鎌倉時代からは巻物などの表具をする職人のことを呼んでいたようです。
江戸時代以降は表装全般、今の表具師と同じ意味で用いられているようです。

「狩野派」は日本絵画史最大の画派です。
室町時代の狩野正信を始祖として、明治時代まで幕府や大名に寵愛された絵師集団なので、ご存知の方も多いと思います。特に江戸時代は戦がなく平和な時期が長く続いたので、美術文化が隆盛を極めたようです。江戸狩野、京狩野など多様な画風が今も残っています。

話を戻し、落語の「抜け雀」ですが、絵師が登場するお話は珍しいようです。

私はこの落語を聞いた後、花鳥の絵の見方がちょっと変わりました。
落語ならではの面白い演技の中に絵師、親と子の心情が現れた感動的な話でもありました。
私は古今亭志ん朝が演じたものを聞いたのですが、
動画サイトに志ん朝の父、志ん生の演技がありました。
お話にご興味を持たれた方は一度聞いてみてください。
(演じる落語家によって内容が多少異なります。)
落語は3つに分割されていますのでお気をつけ下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=UJMzkk0EFhw
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掛軸屋.net
http://www.kakejikuya.net/
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