梅雨
梅雨に入りました。
連日の雨と蒸し暑い時期ですが、日本の季節にはこれもまた風物詩のひとつですね。
こうした湿度の高くなる梅雨時は、掛軸に限らず和額や屏風、襖といった「表装」された品々には大敵です。
というのも、そのほとんどは主に和紙で作られているからです。
和紙は空気中の水分を吸収しやすく、放置しておくと作品や本体を傷める原因になります。
古い掛軸で、部分的に茶色に変色したり、輪染みになっているものは、こうした湿気を含んだまま保管されたために出来ることがほとんどです。
観賞のために飾りっ放しも良くありませんし、年中保管(一年のうち一度も広げないこと)するのも良くありません。
カラッと晴れた日には、飾ってあるものを風通しの良い場所に移動して乾燥させたり、保管されているものは箱から出して広げて日陰干しをすると、掛軸や屏風などの工芸品には優しいケアになります。これを虫干しといいます。
作品を飾り、楽しんだ後のこうした細やかな取り扱いが、その後の保存状態に大きく影響します。
「お気に入りの作品」が茶色に変色してしまっては残念ですものね。
大事に扱って、長く楽しんでいただければと思います。
久々に広げた掛軸や額がもし傷んでいたら、どうぞ私たちにお任せください。
全力で修復いたします!是非お任せを!
------------------------------------------------------------
掛軸屋.net
http://www.kakejikuya.net/
スポンサーサイト